有名書店の中には企業内資料室やマンション内ライブラリーに置く書籍を専属のブックコーディネーターが選書してくれる便利なサービスを行っているお店があります。
しかし、本のある空間づくりといっても多種多様で、店舗、商業施設、モデルルーム、モデルハウス、ショールーム、ホテル、レストラン、カフェなどの演出用として「読む為の本」を必要としていない空間演出の場合には、書店の持つ選書力に頼る必要はありません。
ディスプレイ本の選書は自分で行えます
読む為の書籍を取り揃えるのであれば、専門的な知識を持ったブックコンシェルジュやブックコーディネーター、ブックコンサルタントに選書をお願いする方がよい場合もあります。
しかし、読むことを目的としていないディスプレイ本のコーディネートには専門的な知識や専門家からのディレクション(指示)は必要ありません。
人気書店の選書ディスプレイサービス(ブックコンサルティングサービス)の中にはディスプレイに使う書籍代以外に、「選書・コーディネート料」「ディスプレイ企画料」「移動費」などの別途手数料がかかるところもあります。
見た目重視で書籍による空間演出を考えているのであれば、これらの料金を支払う意味はありませんので自分で選書することをおすすめします。
コーディネートも自分で行えます
ディスプレイを目的とした本(デコラティブブックス)の選書に「センス」や「経験」「実績」などは必要ありません。
漠然としたイメージがあれば、誰にでもオシャレな本のディスプレイを作ることができるのです。
海外の実例写真などを参考に飾り方を真似すればイメージに近いコーディネートにスタイリングできますし、ディスプレイのみを目的とした本の装飾は、どんな専門業者にお願いしても素人が自分でやった時とさほど変わらない仕上がりにしかなりません。
納期を待つ必要もありません
選書の作業が書店スタッフとのヒアリング(予算やテーマの相談)から始まる場合には本の納期までに2ヶ月以上かかる場合もあります。
内容を重視した専門的な本の場合は仕方なかったとしても、見た目のみでセレクトするディスプレイ本の場合には感覚的に本を選ぶだけなので、第三者を交えた細かい相談などは必要ありませんし、自分で直接書籍を購入してしまえば業者からの納期を待つ必要もありません。
自分で選書しスタイリングするポイント
ディスプレイ本を自分で選書しスタイリングするポイントをご紹介します。
1.飾る場所を確認する
デコラティブブックスの場合、本をどこに飾るかが選書のポイントになります。
例えばコーヒーテーブルの上ならば大判の写真集だったり、書斎の本棚だったら背表紙デザインが素敵なアンティーク本など、逆に言えばどこに飾るかさえわかっていれば、ディスプレイ本の選書はとても簡単なのです。
2.本のイメージを決める
飾る本自体にイメージがあれば、イメージに近いタイプの本を選書することで、イメージに近いブックディスプレイにスタイリングすることができます。
3.本のスタイリングは実例写真のマネをする
基本的には海外の実例写真を参考にしてスタイリングするだけでOK!
見た目重視のブックディスプレイなら、自分のイメージに近い「それっぽい雰囲気」に仕上げることが一番ですので、難しいことは考えず、実例写真のマネをしてみましょう。
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