本をオシャレに飾る方法

デコラティブブックスを使った本のオシャレな飾り方や置き方をご紹介します。
こちらにまとめた装飾ポイント(ブックスタイリング術)を意識するだけで、簡単に海外インテリアのような本のディスプレイを作ることができますので是非お試しください!

スケールを意識して本を飾る

本を大きさ順に並べるだけのシンプルなスタイリング術ですが、本のスケールを意識して飾ることで本のディスプレイが見違えるほどオシャレになります。

小さい本 から 大きい本

小さい本から大きい本の順に飾る

左から小さい順に本を並べるスタイリング術。
いたってシンプルな本の飾り方ですが、オシャレに飾るには“本の厚み”や、古い本であれば“本の歪み”なども計算しなければいけません。

大きい本 から 小さい本

大きい本から小さい本の順に飾る

先ほどとは逆のパターンですが、写真を見ればわかるように、同じ本を使って飾ると背の順が逆になっただけでイメージは大きく変わってしまいます。
本のデザインや特徴を考慮して並べる順を決めるのがオシャレな本のディスプレイにするポイントです。

低い → 高い → 低い

本を積み重ねたブックエンドで挟む

こちらは本を積み上げて作ったブックエンドに本を挟み「低い → 高い → 低い」といった順で並べるスタイリング術。
日本でもアパレルショップなどの店舗ディスプレイでよく見かける本の置き方ですが、本のディスプレイが三角形(二等辺三角形や直角三角形)になるよう意識してスタイリングするのがオシャレに飾るポイントです。

視覚バランスを意識して本を飾る

インテリアコーディネートの基本でもある「シンメトリー」や「トライアングル」のパターンを意識した本のスタイリング術です。

ヴィジュアルトライアングル

三角形を意識して積み上げた本のディスプレイ

一般的なインテリアデコレーションであれば、高さのあるアイテムを頂点に置き、両サイドに高さのないアイテムを配置してディスプレイ全体が三角形になるようスタイリングするのですが、本だけを使って飾るブックディスプレイの場合は、コーディネートする本の大きさに気を付けながら三角形になるようバランスよく配置するとオシャレにスタイリングすることができます。

三角形を意識して飾った本

大きさの違う本がない場合や、少ない冊数でスタイリングする場合にも、写真のように三角形を意識してスタイリングすることで、ただ置くよりも動きのあるオシャレな本のディスプレイにスタイリングすることができます。

本の積み方や置き方を工夫する

「Stack Books(スタックブックス)」という縦(垂直)や横(水平)に本を積み上げて飾るシンプルな本の置き方は、欧米のインテリアでは王道パターン。

コーヒーテーブルブック

コーヒーテーブルブックを積み上げたディスプレイ

インテリアの世界では、テーブルセンターピース(テーブルの中央に置く装飾品)として大判の写真集(コーヒーテーブルブック)を積み重ねて使うことがよくあります。

スタックブックス

ヴィンテージブックを積み上げた本のディスプレイ

本棚やサイドテーブル、家具の天板を飾る本にはヴィンテージブックを積み上げたスタックブックスが定番。
欧米では縦(垂直)に本を並べる場合であっても装飾本がまとまったブロックのことを「Stack Books」と呼ぶことがあります。
本棚や窓際に飾られた本も、床から積み上げられた本もスタックブックスです。
ウェディング会場のテーブルコーディネートに使われるセンターピースにもスタックブックスは人気です。

また本の陳列方法として、表紙(ジャケット)を見せて飾る「面陳列」、本を色々な角度から見せる「多面陳列」、背表紙を見せて陳列する「棚差し(背差し)」、表紙を上にして陳列する「平積み」などがありますが、スタックブックスは本を「棚差し(背差し)」「平積み」にしたのと同じ状態です。

バックワーズブックス

小口を見せるように飾った本のディスプレイ

背表紙が見えるように本を置くのではなく、小口(ページの部分)が見えるように本を置く「Backwards Books(バックワーズブックス)」という飾り方。
背表紙の色がバラバラの本をアイボリーカラーに統一し、インテリアと組み合わせやすい状態にスタイリングする方法です。

本以外のデコレーションアイテムを追加してみる

あまりトレンドに左右されないデコラティブブックスですが、同じく流行り廃りとは無縁なデコレーションアイテムと組み合わせ飾ることで飽きの来ないブックディスプレイにスタイリングすることができます。

ガラス瓶に麻ひもを入れたデコレーションアイテム

本にガラス瓶と麻ひもを加えて飾る

書店では中古本や、アウトレット本、セール本をまとめるのに麻ひもを使うことがあるので、本と麻ひもの相性は抜群。
また、古書の場合はアンティーク雑貨やヴィンテージ雑貨つながりでガラス瓶との相性も抜群です。
写真のデコレーションアイテムは100均で購入したガラス瓶に同じく100円ショップで購入した麻ひもを入れたものです。

フォトフレームのデコレーションアイテム

本にフォトフレームを加えて飾る

フォトフレームも飽きの来ないインテリア小物のひとつで本との相性も抜群。
フレームに収める写真やアートを選ぶなら「感傷的(センチメンタル)」なものや、「メランコリック(憂鬱)」なイメージのアイテムを選ぶとオシャレにスタイリングできます。
ちなみにこちらの写真に使っているフォトフレームも100均で購入したものです。
飽きの来ないデコレーションアイテムは100均を探してみると色々見つかりますので是非お試しください。

テーブルランプのデコレーションアイテム

本の上に卓上ランプを置いて飾る

テーブルランプのデコレーションアイテムは鉄板中の鉄板アイテム。
本と組み合わせる際は、ランプに立てかけるスタイリングも素敵ですが、スタックブックスの上にランプを置くスタイリングが一番外さない飾り方です。

カラーアレンジを楽しむ

空間全体のバランスを考えて本を飾るなら色相環を意識することは絶対に必要です。
ただし、あまり計画的にやりすぎると物足りないディスプレイになってしまうこともあるので、難しいことは考えず花を生けるような感覚で気軽にカラーアレンジを楽しむことをおすすめします。

同系色でコーディネート

同系色でコーディネートした本のディスプレイ

同系色の本をコーディネートするスタイリング術。
デコラティブブックスの定番スタイルで、一番外さない飾り方です。飾る場所によっては本のディスプレイがフォーカルポイントにもなります。

反対色でコーディネート

反対色でコーディネートした本のディスプレイ

色相環で向かい合う色の本を組み合わせるスタイリング術。
「色相環」というと難しく思えますが、反対色を組み合わせるだけなので誰にでも簡単にできるハイセンスなブックスタイリング術です。

同一のトーンや質感でコーディネートする

質感の同じ本でコーディネートした本のディスプレイ

色調が同一の本や、質感が同一の本をコーディネートするスタイリング術。
表紙が革素材の本と紙素材の本を組み合わせるよりも質感が同一の本を組み合わせた方がしっくりきます。
本をスタイリングしていて何か違和感を感じる時に試すといいブックスタイリング術です。

本のボリュームを調節する

装飾する本の量(ボリューム)によっても本のディスプレイは見え方が違ってきます。

本棚にびっしりと詰め込まれた本

本棚一面に詰め込まれたアンティーク本

本棚にびっしりと本を詰め込むスタイリング術ですが、何も考えずに棚差し(背差し)していくのではなく、「スケールを意識したスタイリング」「本の積み方を意識したスタイリング」「色味を意識したスタイリング」を心掛けながら本をセットしていくだけで本棚全体の見え方が違ってきます。

ブックスタイリングを意識して飾れば本棚装飾だけで、「ナチュラルスタイル」「モダンスタイル」「ヨーロッパ・アンティークスタイル」「北欧スタイル」「カフェスタイル」「カントリースタイル」「エスニックスタイル」などの様々なインテリアスタイルを表現することができます。

本をアクセント的に使ったディスプレイ

オブジェと少量の古書で作るディスプレイ

スタックブックスをアクセント的に飾るディスプレイの場合は本のボリュームよりも「視覚バランス」が重要になってきます。
スタイリングのセンスがよければ量がなくともオシャレなブックディスプレイに仕上げることができますし、本の質感や色味、アクセント的に飾る小物のチョイス次第ではそのディスプレイだけで様々なインテリアスタイルを表現することも可能です。

“おしゃれな本のディスプレイ”というと、本棚に大量の本を詰め込むイメージが強いですが、本のボリュームに関して考えるのは一番最後。
まずは「スケール」「バランス」「スタック」「アイテムの追加」「カラー」などの装飾ポイントを意識して飾ることが大事です。
例えば大型の本棚をヴィンテージブックで装飾する時も、びっしりと本を詰め込むのか(マキシマム)、余白を作りアクセント的に飾るのか(ミニマム)は空間全体の雰囲気などで変わってきますので、その場に合った「適量」を見極めることがオシャレなブックスタイリングのポイントになります。